社会不適合ダメ人間が楽に生存する方法を模索する

記録帳・メモ帳

ただの記録

捨てた日記の概要の記録

復帰までの残り時間で身辺整理をしている。今回は、死後、誰にも見られたくない日記を2冊処分した。

いずれも進路決定の時期に書かれたものなので、今後の参考になるかもしれないと思い、概要だけ記録しておく。

 

高校三年生ときの日記

 

受験の時期。10年程前のもの。

たった一度の人生は意義のあるものにすべきと考えていたらしい。

生まれたからには何かを成したいという思いがあったようだ。

この辺は今の考え方とは正反対。意義なんて別になくていいし、何もせず死んでもいい。というか早く終わりたい。

 

進路は深く考えず、潰しが効くという理由で法学部を選んでいる。

国立か有名私立の法学部に入るぞ!という目標が太字で書かれていた。

 

日記の内容は、基本的には、その目標に対しての進捗状況だった。

おそらく受験まで残り僅かとなり、自己管理するために作った日記なのだろう。

学習時間・内容についてノルマが設定されており、その達成具合及び反省が書かれていた。

起きる時間が遅い。ネットをしている時間が多い。直さなければ、というようなことが書いてあった。

でも、きっと書いてあるほどちゃんとできていない。

勉強が進んでいなくても、進捗状況と改善点を書くと何となく安心するタイプなのだろう思う。

実際、長々とこんな日記を書く時間があれば英単語をいくつか覚えることもできたと思う。

昔から計画を立てることだけは好きだったなぁ。今のダメダメな自分がいつか良くなる気がして。でも行動はしないか、しても続かなかった。

 

 

あとは、普通の日記らしい内容も所々あった。

震災直後だったので心が痛んだとか、将来に対して不安を抱いている様子。

あれとこれの防災用品を揃えようとも書いてあった。

この時期は何だか意識が高くなっているみたいで、大学入学後もスキルアップ(語学・資格)をしていこうと意気込んでいたようだ。

もちろん入学後、そのようなことは一切していない。

 

後半は、大学も決まり、新生活や一人暮らしへの不安や期待が中心に書かれている。

心細くなっていたようで、就職のときは実家に帰ってこようと考えていたらしい。

実際、田舎の長男なので地元に帰ってきたけど、自分には一人暮らしがとても向いていたと思う。知り合いもいない都会でフラフラと過ごしてみたかったなぁ。

あとは、当時隣の席の女の子が気になっていて、その子との会話が記録されていた。こんな会話をして嬉しかったなど。この辺は絶対人に見られたくない。

ピアノ習いたいとか犬飼いたいとか今でもツイッターで呟いているような内容も散見された。

 

 

大学卒業時の日記

 

内定をもらって進路が決まってから、暇になり書き始めた日記。

5年くらい前のものなので、今でも書いたときの記憶が残っている。

 

本当にこの道で良かったのかという思いが書かれていた。

自分の性質、能力、適性を踏まえて現実的な選択をしたつもりだが、守りに入った感があり、消極法的な決め方をしたと書いてある。

今後40年以上続ける仕事。たった1度の人生の大半の時間を捧げる仕事。もっと攻めたかったという思いが強かったようだ。

でも、全く攻めていないことはなくて、両親にかなり反対されながらもスパイに憧れて情報機関も受けている。でも最終面接で落ちた。

新卒で探偵になる勇気はなかったし、他にやりたいことはなかったので、結果的に今の内定先に落ち着いた。

日記の内容はグダグダしており、内定先に価値を見出せないまま、何かしら転換期がこないかとぼやいている感じ。

それとは対照的な周囲の反応。おばあちゃんが生きていたら泣いて喜んだね、と両親は誇りに思ってくれている。

祖父には「お金をもらって、それだけ責任のあることをするのだから、ちょっと嫌なことがあるかもしれないが頑張れ」と言われたと記録してある。

内定を辞退するかしないか悩んだけど、やってみないとわからない精神やブラックではなさそう、無能でも首にはならないかも、そんな理由で、今の進路を選んだようだった。

日記には、興味ややりがいといった前向きな気持ちはこれっぽちもないと断言されている。転職の際にそのことを再確認するためにここにあえて書いておくのだ、とある。

とにかく気に入らなかったら迷わず転職しろよってことを将来の自分に伝えたかったらしい。

あとは、日常。音楽のライブで東京に行ったときは、出不精な自分なのに、目的もなく何時間も歩いて足にマメができてしまった。そのくらい街が面白い、ここに住みたいという願望がつらつらと書いてある。

今はその気持ちが薄れてきている。

後半は白紙になっていて、日記は途中で止めてしまっていた。

 

 

昔から日記は続かない癖に、書きたくなるときが多々あり、途中から白紙の日記帳が何冊も残っている状態だった。

見つけ次第処分しているけど、今回はそれらの最後のものだった。死ぬ前に処分できたのでよかった。

このブログも、おそらくその類のものだから、いつか衝動的に消してしまうと思う。

でも、思考の記録として今は必要だからしばらくは残しておきたい。